ウケるコピーよりも売れるコピーを。
セールスライターの伊月(いつき)がビジネスに役立つ情報をお届け。
お客様の心に刺さる文章を書きたければ「言葉への感受性」を高めることをお勧めする。
言葉への感受性と言われても、何のことかよくわからないと思うので、例をあげよう。
- お金を稼ぎましょう
- 収入を増やしましょう
- 売上を上げましょう
上記に挙げた文章はいずれも「お金を稼ぐ」という意味を表している。
だが、同じ内容でも言葉のチョイスによって、何となく受け取るイメージが変わるのではないだろうか?
これは私の主観ではあるが「お金を稼ぎましょう」というフレーズは、ややガツガツと強引にお金を得ようというアグレッシブな印象を持つ。
収入を増やしましょうというのは、お金を稼ごうほどはガツガツせずに、正攻法で着実に収入を増やしていこうという印象。
売上を上げましょうというのは、主に「事業をやっている人」にとって馴染み深い表現という印象だ。
人によって、受け取る印象はそれぞれだとは思うが、それでもこれらの言葉が「同じ意味だが与える印象が違う」ということには同意してもらえるだろう。
そして、この言葉が持つ微妙なニュアンスをどれだけ意識できるかで、セールスライターとしての腕が測れるのだ。
もう一つ例を出そう。
LPで見込み客のリストを集める際に、何かしらのプレゼントを無料で提供するというのはよくある手だ。
そのLPでまれに「タダで〇〇をあげます!」といった表現を見かけることがあるが、これはあまりお勧めできない。
あなたは「タダ」という言葉に、どのようなイメージを持っているだろうか?
「そんなに価値のないもの」といった印象を無意識的に持つのではないだろうか。
つまり「タダ」という言葉を使った瞬間に、見込み客に提供するコンテンツの『価値』が下がってしまうのである。
これを「LINE登録してくれた方に限定特典を”お渡し”します!」のような表現に変えたらどんな印象になるだろうか。
「限定特典」というのは、なんだか価値がありそうな響きだ。
さらに「お渡し」という言葉には、暗に「無料でお渡ししますよ」というニュアンスを含んでいる。(にもかかわらず、コンテンツの価値は下がっていないことに注目!)
改めて並べてみると
- LINE登録してくれた方にタダで〇〇を提供します!
- LINE登録してくれた方に限定特典を”お渡し”します!
どちらの方が「良い印象」を与えられるかは、あなた自身の心に問うてみよう。
話をまとめると、同じ意味でもどんな「語彙」を使うかで相手に与える印象はガラッと変えられる。
「なぜここで「〇〇」ではなく「△△」という言葉を使ったのか?」と聞かれたときに、「それは〜だからです!」と理由を答えられる。
これくらい言葉一つ一つのニュアンスに気を配ってこそ、一流のセールスライターなのだ。
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