心理学検定を日本一詳しく解説【科目・級・開催日・受験料・参考書】
2019年10月1日 追記

第12回(2019年)開催の心理学検定の結果が返ってきました。

6科目中6科目に合格(かつ2科目は偏差値70超え)だったので、本記事はこれから心理学検定を受けようと考えている人に役立つ情報になっているのではないかなと思います!

心理学検定1級合格証
(執筆者本人が撮影)
2018年度 心理学検定 結果
(執筆者本人が撮影)

突然ですが、あなたは『心理学検定』というものを知っていますか?

心理学検定は誰でも受験できて、『心理学の知識』があることを資格で証明できる検定として、少しずつ認知度が広まっています。

この記事では、そんな『心理学検定』を受けるメリットや受験科目、各級の取得条件などを一つ一つ丁寧にご紹介します。

僕自身の経験則もあわせて紹介しているので、『心理学って面白そう!』と思った方はぜひ最期まで読んでみてください!

心理学検定とは?

心理学検定とは、『一般社団法人日本心理学諸学会連合』が運営している検定で、大学卒業レベルの心理学知識や能力を測ることができます。

 

2008年から始まった比較的新しい検定ではありますが、大学や大学院などの学校期間を介さずに取得できる心理学の資格としては最も有名なものです。

最初の頃は2,000人弱だった受験者も、第11回(2018年)では5683人と増え、心理学を学ぶ人の間で少しずつ認知度が広がってきています。

第2回 第4回 第6回 第8回 第10回 第11回
受験申込者合計 1,712 2,519 3,641 4,188 5,063 5,683
受験者合計 1,550 2,184 3,225 3,668 4,437 5,026
欠席者合計 162 335 416 520 626 657

参考:心理学検定公式問題集2019年度版

 

心理学関連の心理資格試験では、心理学検定の結果を試験の一部として採用しているところもあるなど、持っていて損のない資格と言えるでしょう。

心理学検定を受ける3つのメリット

心理学検定を受けるメリットとしては、主に以下のようなものがあります。

心理学検定を受けるメリット
  1. 受験者自身の心理学の実力を知ることができる。
  2. 心理学的知識・能力の証明として、大学院入試、就職活動、心理学関係の書資格取得、キャリアアップに利用できる。
  3. 大学を卒業しなくても取得できる心理学資格としては最も信頼性が高い

1、受験者自身の心理学の実力を知ることができる

心理学を勉強していて、「自分の心理学の知識はどれくらい身についているのか」を測るのはなかなか難しいですよね。

心理学検定は、自分がしっかりと心理学の知識を備えているかどうかが合否によってはっきりするため、自身の心理学の実力を正確に測ることができます。

2、心理学知識・能力の証明になる

心理学検定を受けて合格することで、合格した科目数に応じてそれぞれ『2級』『1級』『特1級』という資格を手に入れることができます。

心理学検定の目的の一つに『大学卒業程度の心理学の知識があるかどうかを判別する』というのがあるため、心理学検定の資格を取ることは、仕事のキャリアや就職活動に大きなアドバンテージになります。

 

まだ心理学検定という資格自体の認知度がそこまで高くはないため、心理学検定の資格を持っているだけで一般の会社であれば「心理学といえばあの人だよね!」というブランディングにも活用することが可能です。

3、大学を卒業しなくても取得できる心理学資格として最も信頼性が高い

心理学に関する有名な資格としては、『認定心理士』『臨床心理士』『公認心理師』などがあります。

しかし、これらの資格は全て、心理学系の大学(院)を卒業していないと、基本的には取得できない資格なのです。

 

一方で、心理学検定の資格は、誰でも受けることができるため、大学などを卒業していない場合でも、『心理学の資格』をゲットすることができます。

 

また、心理学関連の53の学会が加盟している『一般社団法人日本心理学諸学会連合』が運営していることもあり、誰でも手に入れられる可能性のある心理学の資格としては、最も信頼性が高いものとなっています。

心理学検定の級は全部で3つ!

心理学検定は現在までのところ、『2級』『1級』『特1級』という3つの級が用意されています。

 

心理学検定はA領域5科目、B領域5科目の合計10個の科目から成り立っているのですが、その科目の合格数に応じて取れる級が決まっています。

※A領域、B領域の説明や、具体的にどんな科目があるのかについては後述します。

2020年 心理学検定 級
http://jupaken.jp/docs/handbill2020.pdf
合格条件
特1級 A領域5科目、B領域5科目の合計10科目全てに合格
1級 A領域4科目を含む合計6科目に合格
2級 A領域2科目を含む合計3科目に合格

2級、1級合格者の累計は公開されていませんが、特1級に関しては、2018年11月までの時点で累計1,170名と発表されています。

 

以下の記事では、心理学検定の合格基準について詳しく解説しています。効率的な勉強法もあわせて紹介しているので、ぜひ目を通してみてください。

心理学検定の受験資格は特になし!誰でも受験可能!

心理学検定を受けるに当たって、特別に必要な資格はありません。心理学系の大学などを卒業していない人でも、自由に受験することが可能です。

ただし、心理学検定を受験する際は、それぞれの受験科目数に応じた検定料を支払う必要があります。科目数別の検定料は以下の通り。

受験科目数 検定料(税込)
3科目受験 6,600円
6科目受験 8,800円
8科目受験 11,000円

ちなみに、心理学検定の受験可能科目数は上記の3つしかありません。つまり、特1級(全10科目の合格)を目指す場合には、必然的に2回以上の受験が必須となります。(詳しくは後述)

 

逆に、『2級』『1級』はそれぞれ『3科目受験』『6科目受験』を受けることで、1発で取ることができます。

ただし、場合によっては受けた科目が不合格になる可能性もあるので、余裕があれば、自分が狙う級より少し多めの受験科目を受けるのが良いでしょう。

心理学検定の合格実績の有効期限について

心理学検定では、一度合格した科目が5年間保持される仕組みとなっています。

例えば、今年6科目を受けて全てに合格した場合、残り4年以内のそれ以外の4科目に合格すれば、累計で10科目全てに合格と言う扱いになり、『特1級』を取ることができます。

 

ただし、一度合格した科目であっても、合格年から5年が経過すると白紙に戻るので、1級や特1級を目指す人は、できるだけ間隔を空けずに一気に資格を取ってしまうのがおすすめです。

 

ちなみに、一度取得した『級』に関しては期限がなく、生涯有効です。たとえ特1級を取ったのが10年前でも「私は心理学検定特1級です」と言うことができます。

心理学検定は全10科目で構成されている

次に心理学検定の受験科目について、A領域5科目とB領域5科目があることは前にお伝えしましたよね。

では、その具体的な内容ですが、それぞれ以下のように定められています。

心理学検定A領域の主な科目

A領域の科目
  • 原理・研究法・歴史
  • 学習・認知・知覚
  • 発達・教育
  • 社会・感情・性格
  • 臨床・障害

A領域の科目は、心理学部・学科の多くの大学で教えられている科目です。イメージとしては『基礎』の心理学に当たるのがA領域のこの5科目です。

心理学検定の合格科目として『A領域の○科目を含む○科目以上』と定められているのは、A領域の内容が基礎に当たるからですね。

 

ここで全ての科目の説明をしていると、非常に記事が長くなってしまうので、A領域それぞれの科目の詳細については、以下の記事で詳しく解説することにします。

A領域科目の効率的な勉強法も一緒に紹介しているので、あわせて読んでみてください!

心理学検定B領域の主な科目

B領域の科目
  • 神経・生理
  • 統計・測定・評価
  • 産業・組織
  • 健康・福祉
  • 犯罪・非行

A領域が基礎的な内容だとすれば、B領域は心理学の『応用科目』とイメージするとわかりやすいでしょう。

これらの科目はかなり専門性が高く、心理学系の学部・学科であっても大学によっては教わらないものも含まれます。

 

ただし、『統計・測定・評価』に関しては、心理学の研究に必須なため、基本的にどの心理学系大学でも必修科目となっていることが多いです。

とはいえ、直接的に心理学と関連する訳ではないことから、B領域に含まれているものと推測できます。

 

B領域の科目もA領域の科目同様、一つ一つの詳細を説明すると話が長くなるため、別の記事で詳しく解説します。

A領域よりも難易度の高い科目が多いため、各種科目の傾向と対策についても紹介しているので、あわせてご覧ください。

心理学検定の開催日や頻度は?

心理学検定は今までのところ、1年に1回の頻度で開催されています。直近3回の開催日は以下の通り。

開催年 検定日
2017年(第10回) 8月20日(日)
2018年(第11回) 8月19日(日)
2019年(第12回) 8月18日(日)

これまでの実施日を踏まえると、心理学検定は『毎年8月の第3日曜日』に行われていることが分かります。

年に一度きりの開催なので、心理学検定の受験を考えている人は、『8月の第3日曜日』の予定を空けておくようにしましょう。

 

2020年2月2日 追記


2020年の心理学検定は【8月23日】です。今年の8月は日曜日が5週あるので、『第4日曜日』の開催になっています。

前述した『第3日曜日』ではないので、注意しましょう!

 

2020年 心理学検定
http://jupaken.jp/docs/handbill2020.pdf

心理学検定の申し込み期間は?

心理学検定の実施日は前述した通りですが、それとは別に『心理学検定の申し込み期間』にも気を配る必要があります。

心理学検定の直近3回の申し込み期間を、それぞれ確認してみましょう。

開催年 検定日 申し込み期間 
2017年(第10回) 8月20日(日) 5月19日〜6月22日
2018年(第11回) 8月19日(日) 5月18日〜6月22日
2019年(第12回) 8月18日(日) 5月17日〜6月20日

年によって、数日のばらつきはあるものの、基本的には5月〜6月の間が心理学検定の申し込み期間となっています。

この期間を過ぎると、その年の心理学検定は受験できないため、申し込み受付が開始したらなるべく早い段階で申し込みをしておくのがおすすめです。

 

2020年2月2日 追記

2020年度の申し込み期間は、2020年5月22日〜6月24日です。提出忘れのないよう、なるべく早めに申し込みをしておきましょう。

2020年 申し込み期間
http://jupaken.jp/docs/handbill2020.pdf

 

 

ちなみに、心理学検定に申し込むと、7月の下旬あたりに受験票が届きます。この受験票は、当日に持参する必要があるので、無くさないように大切に保管しておきましょう。

心理学検定を受験できる会場はここだ!

続いて、心理学検定の受験会場をご紹介します。2019年は以下の会場が試験会場として指定されました。

2019年の心理学検定受験会場
  • 札幌国際大学(札幌市)
  • 東北大学(川内南キャンパス)
  • 東京大学(駒場キャンパス)
  • 新潟青陵大学(新潟市)
  • 金沢工業大学(扇が丘キャンパス)
  • 愛知淑徳大学(星が丘キャンパス)
  • 大谷大学(京都府)
  • 関西大学(千里山キャンパス)
  • 神戸学院大学(有瀬キャンパス)
  • 川崎医療福祉大学(倉敷市)
  • 県立広島大学(広島キャンパス)
  • 徳島文理大学(徳島市)
  • 西南学院大学(福岡市)
  • 琉球大学(沖縄県)

基本的には上記の会場の中から、最寄りの場所を選んでおけば良いでしょう。

とはいえ、受験会場は自由に選ぶことができるので、必ずしも最寄りの会場である必要はありません。

 

ただし、受験会場は、心理学検定の申し込み時に指定会場から選んで申請する方式となっています。

申し込み後の変更は基本的にできないので注意しましょう。

心理学検定の勉強ならこの参考書籍がおすすめ

心理学検定を受験するにあたって、オススメの参考書籍をご紹介します。

心理学検定の勉強にはコレ!
  • 心理学検定 基本キーワード[改訂版]
  • 心理学検定 公式問題集 2019年度版
  • 心理学検定 一問一答問題集[A領域]/[B領域]

心理学検定 基本キーワード[改訂版]

検定10科目で出題される226の重要論点を簡潔に解説。しっかり読みこなして重要事項・人名を効果的に学習しましょう。基本知識から最新のトピックまで広く学べるので、各種試験対策の参考書としても役立ちます。

引用:http://www.jupaken.jp/guide/col-k.html

『心理学検定 基本キーワード[改訂版]』は学校の教科書のように、心理学に関する覚えておきたい内容が網羅的に説明されています。

心理学検定の基本的な用語や内容を、ざっとおさらいしたい人は、『心理学検定 基本キーワード[改訂版]』を中心に勉強をするのがおすすめです。

 

ただし、この本はあくまでインプット用であり、問題を解くといったアウトプットの練習には向いていません。

勉強は覚えるだけではなく、覚えた内容を正しくアウトプットすることが必要なので、より万全を記すのであれば、後述する『問題集』との併用がおすすめです。

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心理学検定 公式問題集 2019年度版

好評の公式問題集の新年度版!
第11回検定で実際に出題された過去問を精選、詳細な解説つきで出題傾向・難易度がわかります。さらに受検ガイド、10科目の模擬問題&解説を計450問掲載。
受検者は必携です!

引用:http://www.jupaken.jp/guide/col-p.html

『心理学検定 公式問題集』は、前述した『基本キーワード』とは違い過去問を中心に掲載されている参考書です。

『心理学検定 基本キーワード』である程度心理学の知識を学んだら、本問題集で実際に問題を解いてみましょう。

 

また、問題集ではあるものの、問題の解説がとても分かりやいので、十分に基礎知識のインプットとしても活用することができます。

僕が心理学検定を受験するにあたって一番重視したのは、この『公式問題集』に掲載されている過去問を100%解けるようにすることでした。

心理学検定 公式問題集 2019年度の購入はこちら

心理学検定 一問一答問題集[A領域]/[B領域]

心理学検定に新タイプの問題集が登場!暗記用赤シート付きのコンパクトな一冊で、心理学検定のA(B)領域5科目を効率よく学べます。勉強の手始めにも、理解度の確認にも役立ちます。

参考:http://www.jupaken.jp/guide/col-ab.html

前述した『心理学検定 基本キーワード』と『心理学検定 公式問題集』の中間に位置するのが、この『心理学検定 一問一答集』です。

一問一答集はA領域・B領域の2冊があり、それぞれ重要なキーワードが文字通り『一問一答形式』で紹介されています。

 

『基本キーワード』ほど細かい内容ではなく、『公式問題集』ほど心理学検定に即した問題形式ではないものの、インプットとアウトプットを同時に行えるのが非常に便利です。

上記2冊と比べて本が軽いため、通学・通勤中の電車の中など隙間時間を使って勉強する際におすすめです。

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心理学検定 一問一答問題集[B領域編]の購入はこちら

心理学検定 まとめ

今回は『心理学検定』の概要について、様々な角度からご紹介しました。

心理学は、どんな仕事をする上でも役に立つ分野ですし、自分自身にも関わりのある学問なので、勉強をすればするほど楽しくなってくるはずです。

 

やや専門的な内容ではあるものの、しっかりと時間を作ってコツコツ勉強すれば、心理学を学んだことがない人でも十分に級の取得が狙える絶妙な難易度となっています。

心理学に興味がある人は、趣味と実用の両方を兼ねて、ぜひ心理学検定にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

最期に余談ですが、大学で心理学を学んだ僕の経験則として、『心理学を学んでいます』というと、周りからの反応が良いです。笑

僕も毎年、心理学検定を受けようと思っているので、ぜひ一緒に心理学検定に挑戦しましょう!

 

心理学検定の公式ホームページはこちら