上記・上述・前述・先述の違いは?正しく使い分けよう!

前に書いた文章を指すときに使う「上記」「上述」「前述」「先述」などですが、「どの言葉を使うのが正解なんだろう」と思ったことはありませんか?

正直、文章を読む側からしたらどれも同じようなものですが、書き手からすると、正しい言葉を使いたいですよね。

この記事では、これらの用語の使い分け方を解説します。正しい言葉の使い方を知って、一歩先のライターを目指しましょう。

前の内容を指す言葉の使い分け

いきなり細かい話をしても覚えきれないので、最初にざっくりとした使い分け方のイメージを見せます。

上記 前に述べた「事実に基づく内容」を指す時に使う
上述 前に述べた「意見・感想の内容」を指す時に使う
前述 縦書き、横書きを問わず、前に書いた内容を指す時に使う
先述 同じ記事、別の記事を問わず、前に述べた内容を指す

ざっくりカテゴリ化するとこんな感じですね。

前に付く言葉の使い分け

  • 上○:横書きの前の文章を指す
  • 前○:縦書き、横書きにかかわらず、前の文章を指す
  • 先○:その記事だけではなく、別の記事の内容を指す時にも使える

後ろにつく言葉の使い分け

  • ○記:前に書いた事実ベースの内容を指す時に使う
  • ○述:前に書いた意見、感想の内容を指す時に使う

※ただし『前述』『先述』という言葉はあっても、『前記』『先記』という言葉はありません。そのため、これらの言葉は「上」と組み合わせる時に使うことになります。

『上記』の使い方

『上記』は、「上」と「記」を合わせた言葉ですね。つまり、横書きで書かれた前の文章の『事実』を指す時に使うのが正解です。

例)

日本の出生率は10年前より10%も減っています。〜上記のように日本の出生率は減少傾向にあるので〜。

『上述』の使い方

『上述』は、「上」と「述」が組み合わさった言葉です。なので、横書きで書かれた前の文章の『意見・感想』を指す時に使います。

例)

このままでは経営が苦しくなるので、ITに強い人材を確保するべきです。〜上述の理由からITに強い人材を確保するべきですが、そのための施策として〜。

『前述』の使い方

『前述』は、「前」と「述」が組み合わさった言葉です。「上」と「前」の違いは、横書きの文章だけに使えるのか、縦書き横書きどちらにでも使えるのかという点でした。

また、「述」は”上記の通り”、意見や感想を指す時に使う言葉でしたね。

よって、横書きの文章の場合は、「上述」でも「前述」でも構いませんが、縦書きの場合は「前述」を使う必要があります。

『先述』の使い方

『先述』は、「先」と「述」が組み合わさった言葉です。「先」の特徴は、前の文章を指す際に、同じ記事である必要がないという点です。

たとえば、連載記事の3回目で、1回目に書いた内容を指す時に「先述したように」という使い方をします。

その特性上、シリーズ系のコンテンツや連載記事などで見かけることが多いです。

法則に当てはめれば、最適な言葉が使える

上記、上述、前述、先述など、前の内容を指す時に使う言葉はたくさんあります。この記事でも一つ一つの使い方を紹介しましたが、ぶっちゃけ全て覚えるのは難しいですよね。

絶対にいざ使う場面になったら「あれ?この場合どの言葉を使うんだっけ?」と混乱するに決まっています。

ですが、一つ一つの言葉の意味(例えば「前」は縦書きの時にも使える)で覚えれば、言葉の使い方を丸暗記する必要はありません。

事実を指す時は「記」、感想や意見を指す時は「述」というイメージで覚えた方が、スッと頭に残ります。

まとめ

今回は、文章を書く時に自信がなくなる「前の文章を指す言葉の使い分け方」をご紹介しました。

何気なく使いがちな言葉ですが、実はそれぞれ『使い方』が決まっているんですね。

実際、読者がここまで細かい部分を気にすることはほとんどありませんが、こういった細かい部分を知っていると「書き手のセンス」が光ります。

「言葉を丁寧にするライター」というのは、それだけで強い武器になるので、ぜひ今回の内容を次のライティングにも生かしてみてくださいね!

 

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いづっち@ライティングトレーナー
【心理系ライター】現在、心理学検定特1級合格に向けて、心理学の勉強中。大学の心理学科を卒業。このブログではあなたの人生をもっと豊かにする知識(心理学がメイン)をお届けします。本職はWEB&セールスコピーライターです。